元横綱日馬富士の暴行事件の被害者で、休場している平幕貴ノ岩の診断書が未提出のまま、１７日の冬巡業（沖縄県宜野湾市）最終日を迎えることが確実になった。休場のためには診断書の提出が必要で、鏡山危機管理部長（元関脇多賀竜）が、貴乃花部屋を訪ねて要請していた。貴乃花親方は、相撲協会による貴ノ岩への事情聴取も拒否しており、相撲協会の巡業部長として職務放棄との声が上がっている。
　日に日に貴乃花への風当たりが強くなっている。横綱日馬富士による貴ノ岩への暴行事件が、貴乃花による相撲協会への反旗事件としての様相を呈してきた。暴行事件は刑事事件として警察が処理する事案になったが、貴乃花がとった行動は相撲協会からかなり厳しく糾弾されると思う。巡業部長の解職はもちろんの事、貴乃花自身にも処罰が下され、部屋の活動が何日か、何週間か停止させられるかもしれない。貴乃花がまた何らかの動きに出て、相撲協会と対立することがあったら、貴乃花部屋の閉鎖という事態も考えられる。
　ここまで事態を悪化させた責任は貴乃花にあるとワシは思っている。警察沙汰にするにせよ、相撲協会には宣言しておくべきだった。ワシは貴乃花を見ていつも思うのだが、彼は精神的にはまだ子供というかガキだね。世間の常識、大人の行動というものを身に付けるべきと思っている。